ART GROUP HASHIGOTAKA「髙」Minimum art / No,699/2025 / No,024

ART GROUP HASHIGOTAKA「髙」Minimum art No,699/ 2025 / No,024
⚫CAPY&BARAの冒険
番外編「ｶﾞﾗｸﾀ山のﾋﾟｯﾋﾟ」
ｸﾗが繋げようと必死に駆けた時間は目の前に空から舞い降りた天使によって無駄ではなくなった

ｴﾃﾞｨの瞳に似た天使、ｴﾃﾞｨが居ると言っていた天使は本当に居るんだと感じたｸﾗ

女性は貴族の子供の命を繋げるべくすぐに手術に……

そして女性の応援要請で現れたﾏｽｸ姿の男達は
貴族の男の命を繋げるべく手術に……

塔の上ではｴﾄﾞがぴっぴの命を繋げるべく手術に……

一方これまで貴族の命により世界中から拐われ､奴隷として扱われてきたMOMIJIの最下層の人々は故郷へ戻るべく軍隊の飛行船､輸送船へと乗船していく

MOMIJIから人々の声が消えていく

ｸﾗもまた女性に輸送船の話を聞かされ､浮力を失いやがて沈む､落ちるMOMIJIの話を聞き
輸送船へと向かおうとするが……

ｸﾗ「ぴっぴも行ったかな……」

またすぐに立ち止まり塔の上へ視線向ける

ｸﾗ「ぴっぴ……居るよね……またすぐ会えるよね……先に行って待ってるかな……僕が先かな……」

そう心の中で呟くとまた元へ戻り船へと向かうｸﾗ……

そんなｸﾗの背中を暫く見つめ､また貴族の子供の処置を進める女性

女性「生きろ……未来達……」

うしろ髪引かれ何度も塔の方へ振り返るｸﾗ

ｸﾗ「みんな一緒が良かった……」

ｸﾗの頭の中に思い出達が甦り
勝手に瞳に涙が浮かんでくる……

でも､そんな思い出達を心に抱えたまま､鼻をすすりｺﾞｸﾘと唾を飲み込むと

改めて塔の方へ振り返り､塔の上を見上げ
本当は溢れだしそうな涙と思い出たちにちゃんと蓋をし
微笑んで見せるｸﾗ

心のなかで「ありがとう……」

そう呟くと､もう振り返らないように反対を向き女性が指差した船の方へと走り出す

ｸﾗ「ぴっぴぃ!ﾎﾟﾁｨｨ!」

明日へ一歩また一歩駆け足で踏み出していくｸﾗ

それから数時間……

家族が繋げた､ｸﾗが繋げた命達の声が鼓動が再び静かになったMOMIJIに聴こえ始める……

消えていく声､繋がっていく未来……




つづく




世界に一枚の、原画です。


Size S size

使用　アクリル/シャープペンシル/ボールペン/ミリペン/色鉛筆

＊こちらの作品は、額縁もセットになっております。
　額縁のサイズは以下の通りです。
　Size S (縦16cm / 横12cm)
　Size　M (縦21cm / 横16cm)