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ART GROUP HASHIGOTAKA「髙」Minimum art No,650/ 2024 / No,159
⚫CAPY&BARAの冒険
番外編「ガラクタ山のピッピ」
パプリカの煙突から吹き出した雲に覆われた塔の上。
ぼっぢの攻撃に隙を見せた瞬間体を貫かれ倒れるぴっぴ
そんなぴっぴの命を繋ごうと寄りそう小人達
IR2に抱えられ塔を降りたクラ、ぼっぢの餌食になったエディとポエロ、そしてぴっぴと同じようにぼっぢの攻撃に倒れた雲猫のポチ
塔の上に残るひびだらけのIRFとIRFのコクピット内で身動きがとれないエド
そこへ雷と共に現れた風
ぼっぢは雷に撃たれまる焦げの体
塔の上に降り立った風は、ぴっぴの元へ真っ直ぐに向かうと、そっと屈み片方の手に持っていた狐の面をぴっぴの顔に被せる
謎「少し休んでいなさい……」
そうぼそりと言うと
ぴっぴのそばに落ちていた刀を掴み
真っ直ぐにぼっぢの方へと歩いていく風
ぼっぢは
雷に撃たれまる焦げになるも
怒りと共にまた膨らんでいく頭
ぼっぢ「んグググゥゥゥッ!!!」
そんなぼっぢの姿に何も動じることもなく真っ直ぐに進んでいく風
そして刀を構えたかと思った瞬間
ぼっぢの目の前から消え、風のように吹き抜ける
ぼっぢ「えっ……」
風の一振りがぼっぢの首を捕らえ吹き抜けた瞬間
Mr YAMAMURAとぼっぢの頭が風の一振りで別れる
ぼっぢ「ぶへっ……」
その場に力なく伏せ倒れるMr YAMAMURA
切り離された頭からぼっぢの体液のようなものが流れて行く
風の鋭い視線がまたぼっぢを捉えると
ぼっぢ「誰だ……」
風「しぃぃぃ」
と、ぼっぢの声を遮ると……
風「赤い島まで……」
ぼっぢ「!?」
風「飛んでいけ……」
ぼっぢ脳裏に赤い島での苦しい思い出が甦ると、突然子供のように大粒の涙を流しながら大きな声をあげる
ぼっぢ「嫌だぁぁぁぁぁぁぁぁっ!! もう二度とあそこへは戻りたくないぃぃぃぃっ!! 嫌だよぉぉぉぉぉぉっ…… 」
風「……」
と、ぼっぢ泣き声を呑み込むように雲の間にぽっかり空いた裂け目から覗く空の向こうから
謎「ブォォォォォォォォォッ!!!!!!!!」
と、何かの声が響く
と次の瞬間、その雲間から覗く空から、どどどと強く重たい風を感じたかと思うと
雲間から現れる雲を纏った大きな何か……
ぼっぢ「……」
ゴゴゴゴゴと押し潰されそうなほど重たい風が塔の上を包む
風「浚いの風!!」
風の重さに静まり返った塔の上に
風「赤い島で彼等が待っている……人の体に宿り逃げ出したお前を……ぼっぢ」
雲を抜け降りてくる重たい風
ぼっぢの不気味な瞳から涙が溢れる……
ぼっぢ「ギャァァァァァァァッ!嫌だもう赤い島なんか戻りたくない……嫌だ……」
小人「……」
エド「何だ……あれ……」
MOMIJIへと着艦する海軍の飛行艦の上
女性「一体何なんだ……この重たい風……MOMIJIから遠ざけようよする重たい風」
雲の間を抜けた重たい風が
ぼっぢを呑み込む……バクリッ
その瞬間塔の上の世界から声も音も時間すらも呑み込まれたように一瞬何もかもが世界から切り取られたような瞬間
風「……」
つづく
世界に一枚の、原画です。
Size M size
使用 シャープペンシル/ボールペン/ミリペン/コピック/色鉛筆
*こちらの作品は、額縁もセットになっております。
額縁のサイズは以下の通りです。
Size S (縦16cm / 横12cm)
Size M (縦21cm / 横16cm)
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