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ART GROUP HASHIGOTAKA「髙」Minimum art No,647/ 2024 / No,156
⚫CAPY&BARAの冒険
番外編「ガラクタ山のピッピ」
パプリカの煙突から吹き出した雲に覆われた塔の上。
Mr YAMAMURAに宿った赤い島の寄生獣ぼっぢ、エディをのみ込み、またポエロをのみ込み雲猫ポチの体を貫き
そして更に巨大ロボIRFの固い鉄の機体をも貫き
押さえつけられて尚、ぴっぴへの攻撃を止めず斬られても斬られても攻撃を止めずその鋭く尖った片腕の爪そして珊瑚のような鬣でぴっぴへの攻撃を繰り返していた
そんな時、機体を貫かれたIRFの、ぼっぢを押さえつけていた片腕が爆発する
煙に包まれる塔の上、ぴっぴの視界も灰色の爆煙に包まれていく
煙の隙間から覗くIRF
ぴっぴが一瞬動きを止めた瞬間、ぼっぢの鋭く尖った鬣が爪がぴっぴの体を貫く
遠退いていく意識
そのまま仰向けに力なく倒れていくぴっぴを慌てて駆け寄り受け止める小人達
ちぎれた片腕と片足をぴっぴの体にくっつけ止血しようとしてるのかくっつけようとしているのか自分達がぴっぴの体に張り付きぴっぴを生かそうとしている……
そんな光景に怒りを露にし
振り上げた手を鬣を更に倒れているぴっぴへ小人達の方へ向けようと腕を上げた瞬間
空から響いた謎の声
その声に、雲と雲の間の晴れた空のもっと高くへぼっぢが視線を向けた瞬間
ズッドォォォォォォォォォォォォンッ!!
と、空気を裂きぼっぢめがけ稲妻が落ちる
焼け焦げたぼっぢの体から、上がる煙
空から稲妻と共に降り立った風は、ぴっぴの元へ真っ直ぐに向かうと、そっと屈み片方の手に持っていた狐の面をぴっぴの顔に被せる
謎「少し休んでいなさい……」
小人達「……」
そうぼそりと言うと
ぴっぴのそばに落ちていた刀を掴み
謎「借りるよ……」
と、立ち上がった瞬間、意識の無いはずのぴっぴの手が足をぎゅうと掴み
ぴっぴ「クラを……」
そんなぴっぴへ視線を落とすと
謎「うん」
と、真っ直ぐな瞳でぴっぴを見つめ頷く
と、真っ黒焦げになったぼっぢ、口から灰色の煙を吐き出したかと思うと不気味な目玉をギョロリと謎の男の方へ向ける
ぼっぢ「ゆるさない……」
謎「……」
ぼっぢのそんな声に耳を傾けることもなく立ち上がると、ぴっぴから借りた刀をぎゅうと握り
真っ直ぐにぼっぢの方へと歩いていく
ぼっぢの頭はまたグツグツゴボゴボゴボと沸騰した水のように膨れ上がっていく
ぼっぢ「んグググゥゥゥッ!!!」
そんなぼっぢの姿に何も動じることもなく真っ直ぐに進んでいく風
そして刀を構えたかと思った瞬間
ぼっぢの目の前から消え、風のように吹き抜ける
ぼっぢ「えっ……」
風の一振りがぼっぢの首を捕らえ吹き抜けた瞬間
Mr YAMAMURAとぼっぢの頭が風の一振りで別れる
ぼっぢ「ぶへっ……」
その場に力なく伏せ倒れるMr YAMAMURA
切り離された頭からぼっぢの体液のようなものが流れて行く
風の鋭い視線がまたぼっぢを捉えると
ぼっぢ「誰だ……」
風「しぃぃぃ」
と、ぼっぢの声を遮ると……
風「赤い島まで……」
ぼっぢ「!?」
風「飛んでいけ……」
ぼっぢ脳裏に赤い島での苦しい思い出が甦ると、突然子供のように大粒の涙を流しながら大きな声をあげる
ぼっぢ「嫌だぁぁぁぁぁぁぁぁっ!! もう二度とあそこへは戻りたくないぃぃぃぃっ!! 嫌だよぉぉぉぉぉぉっ…… 」
風「……」
と、ぼっぢ泣き声を呑み込むように雲の間にぽっかり空いた裂け目から覗く空の向こうから
謎「ブォォォォォォォォォッ!!!!!!!!」
と、何かの声が響く
と次の瞬間、その雲間から覗く空から、どどどと強く重たい風を感じたかと思うと
雲間から現れる雲を纏った大きな何か……
ぼっぢ「えっ……」
ゴゴゴゴゴと押し潰されそうなほど重たい風が塔の上を包む
風「浚いの風!!」
風の重さに静まり返った塔の上に
風の声が響く……
浚いの風とは一体……
つづく
世界に一枚の、原画です。
Size M size
使用 シャープペンシル/ボールペン/ミリペン
*こちらの作品は、額縁もセットになっております。
額縁のサイズは以下の通りです。
Size S (縦16cm / 横12cm)
Size M (縦21cm / 横16cm)
レビュー
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