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ART GROUP HASHIGOTAKA「髙」Minimum art No,632/ 2024 / No,141
⚫CAPY&BARAの冒険
番外編「ガラクタ山のピッピ」
パプリカの煙突から吹き出した雲に覆われた塔の上。
Mr YAMAMURAに宿った赤い島の寄生獣ぼっぢ、エディをのみ込み、またポエロをのみ込み雲猫ポチの体を貫き
そして更に巨大ロボIRFの固い鉄の機体をも貫き
押さえつけられて尚、ぴっぴへの攻撃を止めず斬られても斬られても攻撃を止めずその鋭く尖った片腕の爪そして珊瑚のような鬣でぴっぴへの攻撃を繰り返していた
ぴっぴもそれを斬るので精一杯で少しずつしか進めずにいた
そんな時、機体を貫かれたIRFの片腕が爆発し吹き飛び自由の身となるぼっち
爆発した煙で辺りの視界が奪われる
煙の中から聴こえるぼっぢの嫌な笑い声
ぼっぢ「ヒヒッ……」
煙に包まれた世界の隙間から覗くIRFをぴっぴが見上げた、一瞬
止まない攻撃の中、エディが独り造りあげた未来への希望IRFへ視線を向けた瞬間
爆煙の中からぴっぴめがけ伸びる
珊瑚のような鬣と鋭く尖った爪
ぼっぢの攻撃が自らへ向かってきているにも関わらず、呆然とし動けずにいるぴっぴ
小人達が投げた声も届いていない……
小人達「危ない!!!!」
ぴっぴ「……エディ」
と次の瞬間、爆煙から伸びるぼっぢの爪と鬣
ぴっぴ「!!」
それに気づいた瞬間……
体を貫くぼっぢの尖った爪や鬣の鈍い音
煙を突き抜け伸びた鬣は真っ赤な血を纏っている……
風がぴゅぅと吹き晴れる爆煙
音が消えた塔の上の世界
しぃんとした塔の上に響く
ドボドボとこぼれるぴっぴの血が弾けこぼれるる音……
片目を貫かれ、片足を斬られ、片腕を斬られ血だまりの中にそれでも立つぴっぴ
ぴっぴの姿を見て駆け出す小人達
片腕を失い体を貫かれて尚立ち続けるIRF
力が抜けていく、ぴっぴ、薄れていく視界の中
クラの未来を想う……
ぴっぴ「生きろ……」
そう呟くと、意識が遠退いていき
力が全身から抜けていく
薄れていく風達の鼓動、駆け出した希望達の息遣い
小人達の体は血の鉄分を勝手に吸収し真っ赤に染まる
ぴっぴの斬られた腕を運ぶ小人達
倒れるぴっぴを受け止めようとする小人達
斬られたぴっぴの足を抱え走る小人達
どさっとまだ薄煙りを纏った地面に倒れるぴっぴ
そんなぴっぴの斬られた手足を繋ぐように、そして吸収した血を纏い、これ以上失わないようにぴっぴの手足に貼り付いていく小人達
ぴっぴの片目に写る雲にぽっかり穴が開いた空
ぴっぴ「空……晴れてく」
目の前で繰り広げられる光景に怒りを露にするぼっぢ
膨れていた頭を元へ戻し、爪を鬣を戻し
ぼっぢ「オィオィオィオィオィ、いったいどう言うつもりだ小人共!!! お前らを創ったのはどっちだ? それにお前達に感情なんて無いはずだが……」
そんなぼっぢの声に誰一人として耳を傾けること無く必死ぴっぴに寄り添う小人達
ぼっぢ「オィオィオィオィオィオィオィオィオィオィ!!!」
と、再度爪をぴっぴへと向けようと腕を上げた瞬間
晴れた雲の上の上、空から響く声
謎「オィッ!!!!!!!」
その瞬間動けなくなるぼっぢ……
つづく
世界に一枚の、原画です。
Size M size
使用 シャープペンシル/ボールペン/色鉛筆/コピック
*こちらの作品は、額縁もセットになっております。
額縁のサイズは以下の通りです。
Size S (縦16cm / 横12cm)
Size M (縦21cm / 横16cm)
レビュー
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