ART GROUP HASHIGOTAKA「髙」Minimum art / No,629/2024 / No,138

ART GROUP HASHIGOTAKA「髙」Minimum art No,629/ 2024 / No,138
⚫CAPY&BARAの冒険
番外編「ｶﾞﾗｸﾀ山のﾋﾟｯﾋﾟ」

ﾊﾟﾌﾟﾘｶの煙突から吹き出した雲に覆われた塔の上｡
Mr YAMAMURAに宿った赤い島の寄生獣ぼっぢ､ｴﾃﾞｨをのみ込み､またﾎﾟｴﾛをのみ込み雲猫ﾎﾟﾁの体を貫き
そして更に巨大ﾛﾎﾞIRFの固い鉄の機体をも貫き
押さえつけられて尚､ぴっぴへの攻撃を止めず斬られても斬られても攻撃の手を止めずその鋭く尖った片腕の爪そして珊瑚のような鬣で攻撃を繰り返すぼっぢ

一瞬､機体を貫かれたIRFの姿に､片腕が爆発し吹き飛んだIRFに気をとられた瞬間

ぼっぢ「ﾋﾋｯ……」


と､嫌な笑みを浮かべ爆煙の中に消えるぼっぢ


ぴっぴ「……」

爆煙の中からぴっぴめがけ伸びる
珊瑚のような鬣と鋭く尖った爪

ぴっぴ「……」

ぼっぢの攻撃が自らへ向かってきているにも関わらず､呆然とし動けずにいるぴっぴ

そんなぴっぴに小人達が声を投げる

小人達「危ない!!!!」

塔の上､爆風と煙に小人達の声がかき消され
目の前が一瞬で灰色の闇にになったぴっぴ

ぴっぴ「!!」

世界から一瞬音が消える

煙の中から響く嫌な音

煙を突き抜け伸びた鬣は真っ赤な血を纏っている……

ぴゅぅぅと爆煙を吹き飛ばすように風が吹き
晴れていく視界

ぴっぴ「うぐぐっ……」

でも､片方の視界は真っ黒なまま……

そんなぴっぴの姿を見てまた嫌な笑みを浮かべるぼっぢ

ぼっぢ「ぐひっ……」

小人達は目の前の光景に固まる

小人「……」

そしてIR1のｺｸﾋﾟｯﾄの中を貫く珊瑚のような鬣の隙間から外の光景を見て言葉を失うｴﾄﾞ

ｴﾄﾞ「ぁ……」

しぃんとした塔の上に聴こえる音
ﾄﾞﾎﾞﾄﾞﾎﾞとこぼれるぴっぴの血が弾ける音……

IR2に抱えられ塔を下るｸﾗの瞳からこぼれる溢れる涙の粒

ｸﾗ「ぴっぴ……」


片目を貫かれ､片足を斬られ､片腕を斬られ血だまりの中にそれでも立つぴっぴ

その姿を見て笑うぼっぢ､その姿を見て駆け出す小人達

小人達「止血!!!」

片腕を失い体を貫かれて尚立ち続けるIRF

力が抜けていく､ぴっぴ､薄れていく視界の中
ｸﾗの未来を想う……


ぴっぴ「生きろ……」


消えていく風達……




つづく


世界に一枚の、原画です。


Size M size

使用　 シャープペンシル/ボールペン/色鉛筆/コピック

＊こちらの作品は、額縁もセットになっております。
　額縁のサイズは以下の通りです。
　Size S (縦16cm / 横12cm)
　Size　M (縦21cm / 横16cm)