ART GROUP HASHIGOTAKA「髙」Minimum art / No,596/2024 / No,105

ART GROUP HASHIGOTAKA「髙」Minimum art No,596/ 2024 / No,105
⚫CAPY&BARAの冒険
番外編「ｶﾞﾗｸﾀ山のﾋﾟｯﾋﾟ」

ﾊﾟﾌﾟﾘｶの煙突から吹き出した雲に覆われた塔の上｡
ぴっぴとｸﾗ､IR2とﾎﾟﾁそしてMOMIJI副艦長ﾎﾟｴﾛと潜入していた軍の化学部隊ｴﾄﾞとPICOp達
､しかしPICOp達はそこへ現れた大男MOMIJI艦長ﾋﾞｯﾋの連れてきた新兵器､鉄分を吸収する小人達によって砂のようにされてしまった……

そんなﾋﾟﾝﾁに雲の中から現れた巨大ﾛﾎﾞｯﾄIRFそして赤ﾏﾝﾄを纏ったｴﾃﾞｨ

そしてIRFが作った雲によって真っ白になった塔の上

ことごとく封じられていくﾋﾞｯﾋの目論み

そしてｴﾃﾞｨｰの振り下ろした刀がﾋﾞｯﾋのﾍﾞﾙﾄのﾊﾞｯｸﾙに突き刺さると､ﾋﾞｯﾋの体が機械のように開いていく

露になるﾋﾞｯﾋのしくみ､ﾋﾞｯﾋの中の人物

ﾋﾞｯﾋの中から現れた人物
それはｴﾄﾞの憧れであり元軍の頭脳､天才科学者と呼ばれ兵器開発や科学分野における世界唯一の男､しかしとある理由により軍から姿を消すと､そのまま行方不明となっていたMr
YAMAMURAだった

しかしｴﾄﾞの知っていた頃とは違う何とも異様な空気を纏ったYAMAMURAがそこに立っていた

そしてYAMAMURAの額には【RED ISLAND】の文字

分厚い眼鏡の奥の瞳は人の瞳とは思えないほど黒くその黒い瞳の中を赤いｵﾀﾏｼﾞｬｸｼのような物が生きているように動いている……



ｴﾃﾞｨｰ「RED ISLAND……」

そう呟き､ぼそぼそと何か独り言のように言っていたかと思った次の瞬間

IRFに声を飛ばすｴﾃﾞｨｰ

その声にIRFがﾋﾞｯﾋの器をその強大なﾊﾟﾜｰで真っ二つに破壊する

一瞬で消え去った器､立ち尽くすMr YAMAMURA

そんなYAMAMURAに向かい刀を振りかぶり宙を舞うｴﾃﾞｨｰ


ｴﾃﾞｨｰの刀はYAMAMURAの額の文字と同じ島で打たれたもののよう
ぴっぴは人が斬られるその瞬間をｸﾗに見せないよう､ｸﾗの頭をｷﾞｭｳと自分のからだに引き寄せる

ぴっぴ「……」

ﾎﾟｴﾛ「CLOUDの赤鬼……本物だ……」

ｴﾄﾞはうつむき歯を喰いしばりその瞬間を耐える

ｴﾄﾞ「……」

赤粒達や意思の無いﾛﾎﾞｯﾄもまたその瞬間の空気を纏っているように
その瞬間を見つめているようにじぃっと動きを止め固まる

YAMAMURA「……」

ｴﾃﾞｨｰの振りかぶった刀の刃がYAMAMURAを捕らえようとしたその瞬間……


「やだ!!」


と､涙交じりの声がしぃんとした空気の中に響く

ｴﾃﾞｨｰ「……」

ぴっぴ「!?」

その一瞬､その声がつくった一瞬

それまでじっとしたまま動かなかったYAMAMURAの空気がｻﾞﾜｻﾞﾜと動くのを皆感じた ……

YAMAMURA「あぁあ……」

と､声が漏れるとﾆﾔﾘと嫌な笑みを浮かべるYAMAMURA

真っ黒な瞳の中を泳ぐ赤いおたまじゃくしがﾋﾟﾀﾘと動きを止めたかと思った瞬間

額の傷をとめていた金具のﾈｼﾞがﾎﾟﾛﾎﾟﾛと外れ落ちていく……

そして糸を引きながら開いていく傷口の中に何やら不気味な白い歯のようなものが覗く……


その声がつくってしまった一瞬……




つづく




世界に一枚の、原画です。


Size M size

使用　 シャープペンシル/ボールペン/色鉛筆/コピック

＊こちらの作品は、額縁もセットになっております。
　額縁のサイズは以下の通りです。
　Size S (縦16cm / 横12cm)
　Size　M (縦21cm / 横16cm)