ART GROUP HASHIGOTAKA「髙」Minimum art / No,578 /2024 / No,087

ART GROUP HASHIGOTAKA「髙」Minimum art No,578/ 2024 / No,087
⚫CAPY&BARAの冒険
番外編「ｶﾞﾗｸﾀ山のﾋﾟｯﾋﾟ」

ﾊﾟﾌﾟﾘｶの煙突から吹き出した雲に覆われた塔の上｡
ぴっぴとｸﾗ､IR2とﾎﾟﾁそしてMOMIJI副艦長ﾎﾟｴﾛと潜入していた軍の化学部隊ｴﾄﾞとPICOp達
､しかしPICOp達はそこへ現れた大男MOMIJI艦長､ﾋﾞｯﾋの連れてきた新兵器､鉄分を吸収する小人達によって砂のようにされてしまう……

そんなﾋﾟﾝﾁに雲の中から現れたIR2によく似たでもその何倍もある大きな巨大ﾛﾎﾞｯﾄIRF
ﾋﾞｯﾋの動きを封じ､小人達の動きを封じたかに見えたが､地べたに押さえつけられたﾋﾞｯﾋの体の隙間から抜け出した小人達はまたその形体を変化させ小人型爆弾のような姿に……

IRFのｺｸﾋﾟｯﾄから飛び降りた赤ﾏﾝﾄを身に纏った
ｴﾃﾞｨの「鎮火!!」の声でIRFの頭から伸びたﾉｽﾞﾙから勢いよく噴き出す雲によく似たﾓｸﾓｸの白い煙

一瞬で雲に包まれたように真っ白な世界に包まれた塔の上

小人達の頭の先の導火線の火がﾌﾟｼｭｰと一瞬で消える

ﾎﾟﾁとIRFが救ったﾋﾟﾝﾁ

真っ白な煙に包まれた世界がまたすぐに晴れはじめる

唖然としたまま身動きも取れずただ真っ白な世界を見つめるﾋﾞｯﾋの視線の先の煙が晴れていくとその視線の先煙の中から現れるｴﾃﾞｨ

ﾋﾞｯﾋの腹の上に刀を担ぎ立つｴﾃﾞｨの姿に

ﾋﾞｯﾋ「ひぇぇぇぇぇぇっ!何してる退け退け腹の上に立つな!奴隷の分際で生意気だぞ!!さっさと退きやがれ!どうした小人達!爆ろと言ったろ……どこ行った……早くあの男を消し去れ!!」

ｴﾃﾞｨ「……」

ぴっぴの耳にもそんなﾋﾞｯﾋの焦る声が聴こえる……

ぴっぴ「ｴﾃﾞｨ……」

ｸﾗ「あの雲の中から声が……大丈夫かな……ｴﾃﾞｨ」

ﾋﾞｯﾋ「退け退け退け退けぇぇぇっ!お前らみんな死刑だ!!」

ｴﾃﾞｨ「……無様だな……その姿同様……」

ﾋﾞｯﾋ「うるせぇっ!奴隷は奴隷らしくﾜｼの言うことだけ聞いて奴隷らしく生きれば良いんだ!ﾜｼの上に立つな!」

ｴﾃﾞｨ「ふっ……弱いもの苛めはもう終わりだ……いや､本当に弱い者達はお前やこの島の貴族達の方だがな……」

ﾋﾞｯﾋ「ﾜｼｬｼｬｼｬｼｬｼｬ……弱い?馬鹿か?どう見ても弱いのはお前達ただの人間の方だ､身体も小さく脳みそもちっぽけ……笑えるなﾜｼｼｬｼｬｼｬ」

ｴﾃﾞｨ「……でも目の前の現実から逃げない｡お前達のようにな……」

ﾋﾞｯﾋ「逃げるだと……」

ｴﾃﾞｨ「その見てくれも嘘の固まりだろ……いくら薬で体を膨らませたところで､肝心の頭のなかは空っぽじゃ意味がなかろう……」

ﾋﾞｯﾋ「空っぽだと……空っぽの奴に薬が作れるか?空っぽの奴に島を浮かせられるか?空っぽの奴にPULLや小人達のような優れた兵器が造れるか?ﾜｼらは優れているからｱﾎな人間どもとは一線置いただけだ……そのうち海に沈む人間達とは違う何にも怯えること無く空からそんなｳｼﾞ虫どもを見下ろしてやるのさ……どうだ?お前は使えそうだからﾜｼの側近にしてやっても良いぞ!ﾎﾟｴﾛの馬鹿は死刑だ!どうだｼﾞｼﾞｲ?」

ｴﾃﾞｨ「返事を返すまでもない……」

ﾋﾞｯﾋ「そうかやるってことか?」

ｴﾃﾞｨ「断る｡」

ﾋﾞｯﾋ「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!嘘だろ一生楽して暮らせるぞ､一生馬鹿どもを眺めて笑って暮らせるんだぞ……」

ｴﾃﾞｨ「それのどこが楽しい､どこが幸せだ､ﾜｼには大切な家族がいる｡守りたい家族がある｡お前をぶった斬ってMOMIJIを敵に回してでも世界を敵に回してでも守りたい､自分の命さえ惜しくない家族がいる｡」

ﾋﾞｯﾋ「そんなもの邪魔なだけだ」

ｴﾃﾞｨ「そう言えるお前の寂しい器を今から斬ってやる」

ﾋﾞｯﾋ「なに言ってやがるんだｼﾞｼﾞｲ……器だぁ?意味がわからんぞ……」

ｴﾃﾞｨ「知ってるんだMOMIJIの民､貴族達の事､そしてﾋﾞｯﾋ……」

ﾋﾞｯﾋ「ん?」

ｴﾃﾞｨ「お前のしくみ……」


そう言うと肩に担いだ刀を振り上げるｴﾃﾞｨ






つづく



世界に一枚の、原画です。


Size S size

使用　 シャープペンシル/ボールペン/色鉛筆/コピック

＊こちらの作品は、額縁もセットになっております。
　額縁のサイズは以下の通りです。
　Size S (縦16cm / 横12cm)
　Size　M (縦21cm / 横16cm)