ART GROUP HASHIGOTAKA「髙」Minimum art / No,526 /2024 / No,035

ART GROUP HASHIGOTAKA「髙」Minimum art No,526 2024 / No,035

⚫CAPY&BARAの冒険
番外編「ｶﾞﾗｸﾀ山のﾋﾟｯﾋﾟ」

塔の上のｸﾗとﾎﾟﾁ､声と共に吹いた突風で吹き飛ばされたPULLの上半身､蜘蛛の様な腰から下だけが残る｡

もう動かなくなったと思っていたｸﾗとﾎﾟﾁ
すると次の瞬間ﾌﾟｼｭｩｩｩｩｯと蒸気を吐きPULLの腰の下の蓋のようなものが開き､その中から大きな人間が姿を現す……

その大きな人間の恐怖を纏った重たい表情とその冷たい瞳にｸﾗの心がまた一気にｷﾞｭｳと小さく苦しくなった瞬間それを感じたのかﾎﾟﾁが大きな人間を威嚇する

ﾎﾟﾁ「ｼｬｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｯ」

小さな二人を見下ろす冷たい瞳……
その人間の正体は艦長命令でPULLを発進させたMOMIJI副艦長ﾎﾟｴﾛだった……

ﾎﾟｴﾛ「…………」

しかし､その冷たい瞳の奥はぴっぴやｸﾗ､ｴﾃﾞｨｰと同じｸﾗｳﾄﾞの人々が持つのと同じ透き通った瞳の色……

ぴっぴやｴﾃﾞｨｰと同じ瞳に､一瞬ｸﾗの心が柔らかくなりそうになるも
やはりその表情にまたｸﾗの体が固まり動けなくなる……

ｸﾗ「……」

一方MOMIJI付近の空を飛ぶ飛行船の中から
塔の上を伺う女性の姿

女性「だいぶ飛ばされたな……一難去ってまた一難……あいつは……」

風で飛ばされたPICOp達もまたMOMIJIから少し離れた空の上

PICOp「戻らないと……守らないと……」

と､慌てて塔の方へ向かう

塔の上何も言わずじっとｸﾗを見下ろすﾎﾟｴﾛ

ﾎﾟｴﾛ「……」

と､そんなﾎﾟｴﾛが口を開こうとした瞬間
また塔の上を覆い始めたくもを抜けIR2に乗ったぴっぴが……

ぴっぴ「ｸﾗｧｧｧｧｧｧｧｯ!!」

その声にｸﾗの強ばった表情が一気に和らぐ

ﾎﾟｴﾛ「ん……」

と､次の瞬間一瞬でﾎﾟｴﾛの前に立ち塞がり
ｸﾗを守る様に囲うIR2とぴっぴ
そしてﾎﾟﾁも背を丸め牙を剥き威嚇する仕草

ぴっぴ「ごめんねｸﾗ独りにして……ごめんねIR1を守れなくて……もう大丈夫だよ｡」

ｸﾗ「……」

その声に大粒の涙が溢れそうになるｸﾗ……

ﾎﾟｴﾛ「……」


つづく



世界に一枚の、原画です。


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使用　 シャープペンシル / ボールペン /コピック/色鉛筆