ART GROUP HASHIGOTAKA「髙」Minimum art / No,443 /2023 / No,222

ART GROUP HASHIGOTAKA「髙」Minimum art No,443 / 2023 / No,222
⚫CAPY&BARAの冒険
番外編「ｶﾞﾗｸﾀ山のﾋﾟｯﾋﾟ」

ﾊﾟﾌﾟﾘｶC塔､雲を吐き出す煙突の上のそのまた上の塔の先の先､MOMIJI全体が見渡せる誰も来ない来たがらないような高い高い場所

ぴっぴが一番好きな場所､何も考えず誰にも邪魔されず風を感じられる場所

一人腰をおろし風を感じるぴっぴ

ぴっぴ「んっ?」

塔を上ってくる誰かの足音が､だんだんと近づいてくるように聴こえる

こんな高い場所誰も好まないのに
その足音には恐怖を感じない……
ぴっぴはその足音が何なのかわかっている様子､でも少し足音から感じる重さが違うように聴こえる

ぴっぴは耳が良かった､遠く先から聴こえる音も声も､それが何だか､誰だかわかるくらい

でも凄いところがあれば抜けてるところもある｡
それが人間だから
いつもは雲を纏い飛ぶMOMIJI､空が透けて見えることはあれど
こんなにも青い空が目の前に広がっていることは無いはずなのに……

風の心地よさに､そんなことも忘れ
好きな場所でぼぉぉっと風を感じていた……

その頃MOMIJIの先頭にあるMOMIJIの操舵室
ﾊﾟｲﾌﾟを咥え煙を吐く大きな男の姿

MOMIJI艦長ﾋﾞｯﾋとその後ろに立つﾋﾞｯﾋの半分くらいの身長だけど､これもまた大男の副艦長ﾎﾟｴﾛ

ﾋﾞｯﾋ「おいﾎﾟｴﾛやい……これはどう言うこと
だ? 雲はどうした?
これじゃあMOMIJIが丸見えだ……
MOMIJIの民が騒いでいるようだ……
　　　早う対処せんとその内王様が出てくる
　　　ぞ……」
ﾎﾟｴﾛ「既に全ﾊﾟﾌﾟﾘｶに連絡し対処を急がせて
　　　います……今しばらくお待ちください」
ﾋﾞｯﾋ「この件の罪滅ぼしにC塔の奴隷を一人
選んでおけ……」
ﾎﾟｴﾛ「……」
ﾋﾞｯﾋ「一人消えたらまた一人補充すれば良い
……奴隷は代えがきくからな」
ﾎﾟｴﾛ「しかし､もうこれ以上地上に
　　　ﾌﾟﾙ(機械兵)を下ろすのは危険かと……
　　　地上の人間も我々の存在に既に気付い
　　　ている様子です……」
ﾋﾞｯﾋ「だから､雲を早うどうにかせい!
　　　それと､奴隷もな……」
ﾎﾟｴﾛ「……はい」




つづく



世界に一枚の、原画です。


Size S size

使用　 アクリル / シャープペンシル / ボールペン /色鉛筆

＊こちらの作品は、額縁もセットになっております。
　額縁のサイズは以下の通りです。
　Size S (縦16cm / 横12cm)
　Size　M (縦21cm / 横16cm)